
応募対象の概要
食品を湯せんや電子レンジで加熱できる点が、近年人気の『ポリ袋レシピ』とマッチ。キッチンの時短ツールとしてSNSを中心に口コミが拡大、多くのメディアで紹介されヒット。食材を入れる→加熱する→味付けが袋ひとつで完結でき、洗い物を増やさず、加熱後そのまま急冷できるなど、袋ならではの便利さが支持されている。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
耐熱性に優れており、災害時に複数の食品の温めやポリ袋炊飯が可能。食器にかぶせて使うなど、耐久性の面でも防災士や自衛隊員から支持されている。また洗い物を増やさないことで貴重な資源となる水の消費を抑え、繰り返し利用する事ができる。長年自衛隊や日本赤十字社、自治体(特に日本海側エリア)で訓練や災害時に使用されており、日本赤十字社の販売する防災セットにも採用。記憶に新しい「令和6年能登半島地震」ではアイラップを使用した炊飯方法が話題となり、連日テレビで紹介されるなど、日常使うポリ袋から非常時にも使えるポリ袋として認知が広がりつつある。2024年度より高校家庭科教材に掲載。


カテゴリ


被害のレベル



プロブレムの種類

















活用タイミング








67 /100点

いつでも簡単に取り出して新鮮な食材をそのまま冷凍することができ、優れた耐熱性で炊飯もできるなど、工夫しだいで用途が広がるため、日常時の「When」と「Why」で評価が高い。停電時には、カセットコンロを活用して、湯せんで食事を温めることができ、食器などの洗い物を出さず、繰り返し使うことも可能。氷のうや手袋としても利用できるなど、避難所や在宅避難で重宝することから、非常時の「When」と「Why」でも高く評価された。

70 /100点

安心して清潔に使えるマチ付きのポリ袋で、冷凍冷蔵庫や電子レンジ、熱湯ボイルなど、さまざまな用途で便利に使えることから「日常時QOL影響能力」で評価が高い。氷のうや急場の手袋代わりなど、避難所等でも活用でき、燃やしても有毒ガスが発生しないため、「非常時QOL影響能力」でも高く評価されている。シンプルな機能と応用範囲の広さから、「機能面デザイン」と「方法理解」で評価され、料理アプリやレシピ動画の広がりは、「意識向上」と「価値共有」の評価にもつながっている。

総評
一般的なポリ袋と比較して、マチ付きで防湿性に優れているため、食品を新鮮なまま包んで保存できること、日本食品分析センターの検査に合格し、食品衛生法上も安心して使用できることなどから、特に「有効性」の評価が高い。誰でも簡単に1枚1枚取り出して、すぐに使うことができ、コンパクトで備蓄や持ち運びも容易で、多くの人が日常時も非常時も活用できることから、「汎用性」で高く評価された。アイデア次第で用途が広がる点も長く愛用される理由となっている。

受賞者コメント
アイラップは発売から約半世紀を迎える、食品を湯せんや電子レンジで加熱できるマチ付きポリ袋。近年キッチンの時短ツールとしてSNSを中心に口コミが拡大し、多くのユーザーから支持を集めている。耐熱性に優れているため、日常生活以外にも災害時に複数の食品の温めやポリ袋炊飯が可能。食器にかぶせて使うなど、耐久性の面でも防災士や自衛隊員から支持されている。また洗い物を増やさない事で貴重な資源となる水の消費を抑え、水を繰り返し使用する事ができる。長年自衛隊や日本赤十字社、自治体で防災訓練や災害時に使用されている。

受賞者プロフィール
岩谷マテリアル株式会社