かぜのこ(放課後デイサービス)

応募対象の概要

ここに集う子供たち(発達障害・知的障害児)にとっての"もう一つの家"である。家型の屋根を持つ諸室を道路から路地状のアプローチに沿って奥に向かって並べた。中央に半屋外の広場を作り、ここでは子供達や保護者、スタッフそして地域の方が安全・安心して過ごし、開かれたコミュニケーションの場として活用している。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

日常から軒下空間や半屋外広場が、子供だけではなく、地域に開かれたコミュニケーションの場として使われており、非常時のコミュニケーション形成に役立っている。また、半屋外広場を挟んだ分かり易い諸室配置で、非常時は目的に応じた使い方ができ、かつ、道路から切り離された安全な空間として利用することができる。

日常時 かぜのこ(放課後デイサービス)(日常時)

建物に"ウチソト"かつ"高い低い"豊かな空間が内包されることで、子供たちが外部から守られて安心して過ごし、自分の好きな居場所を作る建物であると共に、地域の住民が半屋外広場や軒下空間を利用できる地域に開かれた建築である。

非常時 かぜのこ(放課後デイサービス)(非常時)

建物に内包された半屋外広場は、道路から切り離された安全な空間となり、非常時の炊き出しや住民同士の会議の場として利用できる。室内は広場を挟んで南北に分かれることで、小さいながらも用途に応じた使い方ができる。