四日市市消防本部 南消防署

応募対象の概要

「平常時から非常時を意識する」をコンセプトに、令和5年4月にリニューアルされた四日市市消防本部南消防署。平常時の災害に対応しながら、「もしも」大規模災害が発生したらいかに対応すべきかを「常に」意識し、地域の安全な暮らしを守る役割を担っています。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

消防署は、日常的に起こる災害に対応するための消防行政の拠点です。また、地域の人たちが多く訪れる場所でもあり防災に係る拠点となっています。その消防署を更新するに伴い、フェーズフリーの考え方を多く取り入れた仕様とすることで、大規模災害発生時における迅速なフェーズの移行や、地域住民の避難場所の設置、情報収集活動の円滑化など、様々な視点において災害対応能力や地域の防災力の向上を図っています。

日常時 四日市市消防本部 南消防署(日常時)

消防署は日常的に起こる火災や救急、救助事案に対応するほか、大規模災害等の非常時を意識して勤務できる仕様となっています。庁舎の外壁にはデザインと併せて、河川氾濫時の浸水の高さにラインを入れることにより、地域の住民や施設利用者に対し危険性を知らせるとともに、職員も非常時を想定し勤務しています。

非常時 四日市市消防本部 南消防署(非常時)

食堂の壁一面にホワイトボードの機能を持たせ、非常時に食堂での情報収集が可能になります。また、日頃職員が訓練に使う訓練棟は、津波等が発生した際の緊急避難施設となります。その訓練棟の鍵を感震器付電子錠とすることで、震度5程度以上の地震が発生すると自動で開錠し、地域住民等の避難が円滑に行えます。