47家族の森空ライフ

応募対象の概要

千葉県柏市の緑豊かな高台の地で「サスティナブル」と「コミュニティ」を軸に47区画の分譲地を計画。作り手にも住み手にも無理がなく、身近で気軽な取り組みを災害対策につなげる提案。街・庭・家を一体的に捉え、タープ、植栽等を効果的に活用した快適環境を創るとともに災害時に備える行動も促せるデザインに挑戦した。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

本分譲地は日射遮蔽効果のあるタープやエディブルガーデン、ベンチ、分譲地内公園など、主に「サスティナブル」と「コミュニティ」形成が軸となっているが、同時に非常時への準備についても考慮されている街である。例えば地震により建物内にいる事が困難な場合、タープについては待機スペースの屋根としての役割を果たし、エディブルガーデンは非常食の材料となり得る。また、公園に関してはかまどベンチやパーゴラが待機所としての機能を高めてくれる。これらを非常時に使いこなす為に本分譲地では日常生活に溶け込むアイテムとして提案し、ワークショップ等を開催する事で、入居者が暮らしながら自然と使い方に慣れていける仕組みを構築した。

日常時 47家族の森空ライフ(日常時)

リビングから庭そして道路の間をタープ、エディブルガーデン、植栽・ベンチ・透水性インターロッキングで構成することで、なるべく自然の力で快適環境を生み出し、同時に住民達のコミュニケーションも育めるよう工夫した。一つ一つは取り入れやすいものでありながら、環境共生とコミュニティ形成を促進してくれる。

非常時 47家族の森空ライフ(非常時)

日々の暮らしが、非常時の行動につながる取り組みに共感を得る為、入居者にワークショップの一環としてスタンプラリー形式で身近なサスティナブルを知る機会を提供した。入居者同士でタープ張りや公園を利用する事で、非常時における行動の訓練となり、ひいてはお互いの助け合い意識の向上につながり、被害を軽減できる。