
応募対象の概要
渋谷区千駄ヶ谷に建設された未来型次世代オフィスビル。『フェーズフリー』『サステナブル』『新しい働き方』『快適性』をコンセプトとし2023年末に竣工。7階建て、約3568㎡。
防災に対応した機能を備え、有事に有効的なオフィスビル。地域と共存を目指す。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
日常時は快適なオフィスビルであるが、災害等の非常時には防災力を発揮。井戸から生活用水を確保し、太陽光パネルにより電力が供給される。V2H(ビークル・ツー・ホーム)を採用しているため、EVに蓄電し電源供給が可能。またオフィスビルには珍しいバルコニーを各階に設置し、避難経路の確保に加え、庇により温度上昇を抑制することで空調の消費電力を削減し、窓からの自然光により電力を削減。更に自然換気を可能とし電力喪失時にも有効。構造は鉄筋コンクリートではなく鉄骨造ラーメン架構形式を採用し、将来建替え時の廃棄物・労働人材の削減まで考慮している。非常時には地域にも開放される防災拠点として、安心な街づくりの代表となる。

『新しい働き方』を実現する快適に過ごせるオフィス機能に加え、各階にあるバルコニーは全面が掃き出し窓になっており、採光・換気を行いやすい。奥行のあるバルコニーは西日の日射を遮り、室内温度の上昇を抑制することで日常の『快適性』につながっている。また、『地域情報・コミュニティ』で地域との連携も図る。

非常時にはバルコニーを経由する二方向避難を確保。停電時にはバルコニー側の全面掃き出し窓により、自然採光と自然換気を可能とする。キッチン・シャワー室を備える7階の多目的室は避難所機能を有し、ビルの1階にはV2H機能による電源の確保と災害時に地域で使用できる井戸を設置し、地域の防災力をも高めている。