
応募対象の概要
既存の高架道路をリノベーションし、歩行者とサイクリストのための移動・滞留空間とする提案。合わせて、隣接するショッピングモール内に地域熱供給プラントを設置し、高架をインフラ整備経路とすることで高架道路沿い街区のエネルギー効率を向上させる「未来の都市インフラ」を描きました。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
既存の土木構造物を再利用することで、非常時にも健全な状態で維持される道路と各種ライフラインを確保可能。日常的に「空中公園」として、地域住民や観光客にとっても親しみのある使い慣れた空間となることで、非常時にも速やかな避難が可能です。熱供給プラントの存在により、安定したエネルギー供給が可能であり、都市の低利用街区等の整備を促進します。新交通システムの荷重を見込んだ設計となっていることから、歩行者やサイクリスト、緑地帯の積載荷重についても、大きなコストをかけることなく既存の構造体を再利用可能で、環境負荷の低減が可能。非常時には、各種モビリティ系の災害支援を受け入れる車両動線・駐車場として機能します。

自転車のまち土浦のサイクリングロードとして、新しい移動体験を提供します。既存バス停を拡張した公園での滞留や、隣接街区との連続により、既存インフラが「空中公園」へと生まれ変わります。地域熱供給プラントを利用した温浴施設、ホテル、福祉施設等の整備により、暮らしと観光の両面からまちの魅力を向上させます。

専用道路として緊急車両の乗り入れを解除し、速やかな対応が可能です。近隣地域での災害時に、被災者の一時避難所として開放可能。モール内のプラントの存在により72時間の自立したエネルギー供給体制を確立。開放的な半屋外空間の存在により、ペット同伴などで災害時に避難を躊躇する人を減らします。