
応募対象の概要
現在都市の生活はインフラにより成り立っているが、災害時には都市内で供給できる資源のみで自立しなければならない。災害時に必要な電波、釡戸などの機能を入れる力強い塔とそれにまたがるように軽い膜をかけた。公園での様々なアクティビティーを包む大屋根は非常時には皆を守る覆う屋根へと変わる。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
公園での待機時間は避難状況によって一時的、一日、二日以上と想定できるため長時間公園での待機のための大屋根を設計する。災害時に必要な電波、調理場などの機能を入れる力強い塔はそれぞれ用途によって高さが異なる。その塔にまたがるように軽い膜をかけた。弱い素材を使用することで強い災害を正面から受けるのではなく、受け流すような柔軟性を発揮させる。そのため、縦と横のテンションが交わるようにタワーを左右に振り、膜はピンとアーチの二種類使用した。公園での様々なアクティビティーを包む大屋根は非常時には皆を守る覆う屋根へと変わる。

4つの塔とその間をつなぐ大屋根は日常時は公園でのクラブ活動、地域交流を行うための工房、ステージ、倉庫、釜戸、ラジオ局などが併設された屋内のような屋外空間として使われる。テンションを張るために塔を左右にふり、各場所にリズムがあられ、公園のアクティブな雰囲気を活き活きと表現した建築となる。

洪水、停電大地震の際はシェルターとして使用される。大きなタワーは待ち合わせの場所のためのシンボル、クラブ活動のための釜戸は非常食を調理・温めができる釜戸に、展望台は非常時の電波をキャッチする電波塔に変化する。普段地域の楽しげな空間を内包する大屋根はみんなを守り元気付けるための大屋根に変貌する。