
応募対象の概要
コンビニエンスストアに少しの改修を加えて、人と人のつながりの拠点かつ地域の防災拠点へと変化させる。小さなコミュニティスペースを増設し、立ち寄る機会と売上の増加をはかる。非常時は、改修箇所を活用し、炊き出しや物資の配給を行う。全国各地にイベントや展示スペース等を内包した立ち寄りやすい防災拠点ができる。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
地域社会における人と人とのつながりの希薄化が現代社会の脆弱性を生み出している。そこで、全国各地に存在し、年齢・性別・国籍にとらわれず誰もがふらっと立ち寄れるコンビニエンスストアの一部を改修し、小さなコミュニティスペースをつくることにより、日常利用の機会を拡張、人と人とのつながりを増強させる。身近で誰もが立ち寄りやすい施設で行われることで、防災拠点が災害時だけのものでなくなることがフェーズフリー性が高いと考える。近隣のコンビニの連携が、日常・非日常問わない共助ネットワークとまちを豊かにする機能を補い、近隣地域の生活を彩る。いつものコンビニエンスストアから強く、しなやかなまちを形成していく。

小さな改修によって展示やシェアキッチン等の機能が加わると、コンビニは、イベントや朝市の会場等にも活用可能な、地域の特色を持った施設へと生まれ変わる。小さなコミュニティスペースの増設は、コンビニをより身近な存在として、立ち寄る機会や滞在時間の増加をもたらし、日々の売上増加にも貢献する。

小さなコミュニティスペースは、物流の拠点となって、炊き出しや物資の配給を行う。非常時には近隣のコンビニと連携しつつ、既存の物流網を活用することで、物資の融通が効いた配給拠点を形成する。コミュニティスペースとしてイベントや娯楽の提供場をつくりながら、ネットワーク化されたまちの備蓄倉庫としても活躍する。